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FF1・無限マイキャラ設定語り用ブログ。 メモとかも兼ねてるかも。 知らない人はバックプリーズ推奨。
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桜宮は最初から、「不要」な子供だった。

「華守」の御役目は「朝倉」と「杉元」に移り。

桜宮は、

既に、何の力も有していなかった。

少なくとも、紅華との契約において、
桜宮は、もはや「存在しないも同じ」家であり。
それは紅華の影として存在し続けてきた桜宮の衰退を意味していた。



…その子が生まれたのは、紅華の当主が碧夜子に移り、そのスペアとして日景が紅華に正式に引き取られて、数年が経った頃だった。


その子は――女の子だった――「景」と名付けられた。
紅華の日景姫。
その「景」を与えられた、桜宮の娘。
彼女は生まれたときから…代役ですらなかった。
……日景に及ぶはずの不幸。苦難。
同じ名を持つことで、それを肩代わりする。
そのための名が、「景」…同じ文字を持つ名、だった。

つまり。
景は生まれつき、ただのなんの能力もない家に生まれた、ただの…スケープゴートだった。
紅華のスペアに何かあった際、その呪いや不運を…身代わりに受ける役。
それだけに、過ぎなかった。

…母は、「景」を生んですぐに命を落とした。
父はずっと昔に家を出ていた。
だから、景は、施設で育った。
施設は楽しかった。

…けれど。



みんなには、もーちゃんが見えなかった。


誰にも。
もーちゃんは見えなかった。

小さい頃、友達になったもーちゃん。

みんなには、もーちゃんが見えなかった。

おかしな子なんだ、と言われた。
病院に連れて行かれた。紅華傘下、朝日の病院だった。

…そこで、


「かわいらしいゴーストだね。君のものか?」

「みえる…の?」

「見えるよ」

男は事も無げに言った。
何故か、涙が溢れた。



……それが、「津田・謙二郎」と「桜宮・景」の出会い。



―――

どうして?

だって、あの人は。




『僕が必要だ』

って、言ってくれたんだ




-----

誰にも、もーちゃんは見えなかった。

あたしが見てる世界は、みんなの世界と違うんだと思っていた。
だって…もーちゃんが見えないから。

もーちゃんは誰にも見えなかった。
だから、誰かとわかり会うことなんて、できないと思っていた。
だって、見えてる世界が違うのだから。
わかりあうなんてできない。
そう信じていた。


…なのに、





『君が、必要なんだ』





差し出された、手を取った。

もうひとりにならなくていいと。
苦しまなくていいと。

たとえ、その手がいつか血に塗れても。
彼女は、その手を取った。











「もう ひとりはいや なの」
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